聞き取れない瞬間
暑い。
私は話しをしている。
やけに明るく青い星が見える
一番星かな?
ふいに
彼が何を言っているのか
全くわからなくなった。
視界の情報量が全て均一に映り込んできて
選択をすることが出来ない。
目の前にある今と
ついさっきの記憶と
古い記憶と
見たことのない記憶
何故か、その全ての記憶達が
均一に、均等に合わさり
熱を浴びて広がってしまった。
混乱
やはり彼が何を言っているのか
何一つ理解をする事ができないままだ。
存在していたはずの言葉の音も
喉の奥で震えて発せられる音も
草の揺れる音も虫の音も
もうしばらく聴いていなかった音も
全部が平等に同じ量、強さを持って
私の中に入ってくる。
どれ一つとして待ってはくれない。
待っておくれ、
少しだけ
待っておくれ。
私にいつも通り選ばせ
あっけなく捨てさせておくれ。
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