蛹
虫が羽をもち成長する過程で一度蛹になる。
蛹の中、虫はどろどろに自らの体を溶かす。
破壊
自分の体の中にあった毒を外にだす。
でも外は自分によって閉ざされている。
毒はその虫本人に向けられたもの。
体はどんどん溶けてゆき、死の予感さえもしてくる。
生きたいと願い葛藤する、でももう遅い。
表に現れてしまった衝動を取り消す事は出来ない。
破壊
予感は的中するのだろう。
虫は死んだ。
抑え込んできた本能の解放、暴力というエネルギーの放出は生き続ける為に欠けてはならない行動
欠けてしまった瞬間、虫も蝶も人間も本当に死んでしまうのだと私は思う。
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