私達の痛みは愛らしく愛おしいものたちでなくてはならない。幼い子供が今にも溢れてしまいそうな涙を大きな瞳に貯め何も言わずにただじっと貴方を見つめてくるように。

君の姿形を目に写し瞼を閉じて残る形相。それの中に君の全ての本質が秘められている。忘れてしまわない様に無かったことにしない様にと大事に大事にしすぎて私の手で歪められ、はっきりと形が見えなくなってしまっても今も尚揺らめ続けている事だけは確かなのです。

暑い。私は話しをしている。　やけに明るく青い星が見える一番星かな？ふいに彼が何を言っているのか全くわからなくなった。視界の情報量が全て均一に映り込んできて選択をすることが出来ない。目の前にある今とついさっきの記憶と古い記憶と見たことのない記憶何故か、その全ての記憶達が均一に、均等...

少し罰が悪そうに笑っていた

君の記憶が形を変え私の中で揺らめく限り君は存在し続け私を繋ぎ止めてくれる。君と私のつなぎ目は過去の私と今の私のつなぎめでありそれはきっと未来の私さえもつなぎとめるもの

私のも君のも

いともたやすく形を変え本当はもうそこにはあらず。私は一体何に耽ているのか。

私は木炭の黒色が好きだ。木炭で描く黒色のあの線はとてつもない力強さを示してくれる。私は修正ペンの白色も好きだ。押した時にぶにゅっとででくるあの白い線はどこか柔らかく心地が良い。私は黄色の線も茶色い線も好きだ。どれもがどれもを引き立たせあっていられれば

気がついたら頭が大きくなっていて体は何処かにいってしまっていた。やけに重い頭誰かが私に手を振って別れを告げているんだけどこの状態ではしっかりと最後を見ることも出来ない。ちょっとまってくれよ出来る限りの力使って動かしたけどあっけない情けない

あいつは馬鹿だ。本物の馬鹿なんだ。もう字面そのまんまのゴミ頭もっと上手く立ち回れるはずだろう。もっと上手く笑えるはずだろう。もっと上手く嘘がつけるはずだろう。もっと上手く逃げれるはずだろう。もっと上手くお魚さんに食べられないように生きていられるはずだろう。ばかだ山田は本当にばかだ...

もう何度目になるのかわからない。僕はまた踏切の前にいたんだ。どうせ今日も死ねやしない。いや今日は死ぬんだ。もううんざりなんだいつもいつも悲しくて悲しくてやっていられ…変な物をみてしまったのかもしれない。

カナコちゃんはあんまり喋らない。じっと見つめてくる。私はカナコちゃんが苦手だ何を考えているのかがよくわからない。カナコちゃんはあんまり笑わない。ほら笑わないから変な空気になっちゃたよ。まただよ？それでもカナコちゃんは気にしないらしい。面白くないなら笑わなければいいって顔をしてる。...